鏡でお口の中を見たとき、「昔と比べて歯ぐきが下がった」と感じたことはありませんか?
歯ぐきが下がると、まるで歯が伸びたように見えます。どうして歯ぐきは下がってしまうのでしょうか?
今回は歯ぐきが下がる4つの原因と、その対処法について解説していきます。
【加齢によるもの】
年齢とともに、徐々に歯ぐきは下がりやすくなります。日本人の歯ぐきは薄いため、余計下がりやすいのです。
ある報告によれば、10年の間に平均で2mm下がるとも言われています。
【歯周病によるもの】
歯ぐきが下がる1番の理由は歯周病です。
歯周病は、お口の中の歯周病菌が出す毒素によって、歯ぐきや歯を支えている周りの組織が破壊されていく病気です。
最悪の場合、歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病になると、歯を支えている歯槽骨が溶けていきます。
そのため、歯ぐきのラインも下がっていきます。
お掃除をして歯石などの汚れを取り除くと歯周病の症状は治まっていきます。
歯ぐきの炎症も引いていきますが、そうすると歯ぐきが引き締まるため、余計歯ぐきは下がりやすくなります。
お掃除したあとに、歯ぐきが下がったように感じるのはこのためです。
しかし、これは歯ぐきの腫れが引いて、良い方向へ変化していることの証拠ですから心配いりません。
【強すぎるブラッシングのため】
歯を強い力で磨きすぎると、歯ぐきは徐々に下がってしまいます。
【かみ合わせによるもの】
噛み合わせが強かったり、歯ぎしりする方は、一部の歯ぐきが下がることがあります。
【正しいブラッシング】
自分では磨けているつもりでも、力が強すぎたり、磨き残してしまう部分があるものです。
歯科医師や歯科衛生士から正しいブラッシング方法を指導してもらいましょう。
【禁煙する】
タバコは歯周病を悪化させます。
できるだけ禁煙することを目標にしましょう。
【定期的にクリーニングしてもらう】
重度の歯周病は、歯ぐきを下げる原因になります。
歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きと、歯科医院でのクリーニングが欠かせません。
できるだけ、3ヶ月、少なくとも半年に一度はクリーニングしてもらい健康な歯ぐきの状態を保ちましょう。
【唾液を増やす】
お口の中が乾燥していると、歯周病が進行しやすくなります。
唾液腺マッサージをしたり、こまめに水分補給して、唾液の分泌量を増やしましょう。
以上の点を当てはめ、歯ぐきが下がらないように予防しましょう。
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