小さな子供でも歯に汚れが着いたままだと歯肉炎の症状が出ます。
ただ、お口の中の汚れが着いたままで環境が悪く、歯周ポケットが4ミリより深くなり始めるのは、20代頃からのことが多いでしょう。
小さな子供の場合には歯周病ではなく、虫歯や歯肉炎になることが多く10代で歯周病になることは少ないです。
歯周病は生活習慣病とも言われ、多くの人がかかっている病気です。
歯周病は歯周組織に炎症が起こって、歯を支えている骨にまでダメージを与えてしまう怖い病気ですが、この組織に炎症が出てくるのが30代から増え始め、年齢が上がるごとに増加します。
そのため、40代の方では8割程度が歯周病にかかっており、40代から50代にかけて歯周病にかかりやすい年代になります。
その後60代では歯周病の割合が減少する傾向にありますが、40代ごろからの歯周病が悪化して歯を失ってしまい、歯がないために歯周病の割合が減少していると考えられています。
このことから、30代ころから歯周病の対策をしておかないと60代になると歯を失ってしまう原因になるので、歯周病予防を生活の中に取り入れていきましょう。
歯周病は生活習慣や免疫力が関係して悪化することがあります。
また年齢があがると免疫機能が低下する場合や忙しさで生活習慣が乱れてしまうことがあります。
・ストレス
忙しくストレスがたまると、睡眠不足や食生活の乱れから免疫力が低下することがあります。
また、忙しい生活で歯磨きがおろそかになってしまい、歯周病のリスクを増やしてしまうこともあります。
・喫煙
喫煙は歯周病を悪化させる要因です。
その原因はたばこに含まれるニコチンで血管を収縮するので、歯ぐきの血のめぐりが悪くなります。
また、たばこの一酸化炭素は酸素を欠乏させて免疫力を低下させ歯周病菌を繁殖させやすく歯周病を悪化させます。
・食生活
甘いものをだらだら食べていると、糖分をえさにする歯周病菌が繁殖しやすくなり、歯周病のリスクが増えます。
また、バランスの悪い食事をしていると免疫力の低下にもつながります。
食事は歯周病のリスクだけでなく、健康にも影響を与えるのでバランスの良い食事を心がけましょう。
歯周病になりやすい年代になる前から生活習慣を見なおして、歯周病のリスクを減らすようにしましょう。
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