お子さまの虫歯予防に何か対策をされていますか?
有名なところでは「フッ素塗布」ですよね。
では「シーラント」をご存知でしょうか。
今回は当院でもおこなっている「シーラント」について詳しく解説していきます。
奥歯が生えてきた時期のお子様をお持ちの保護者の皆様にぜひ知っていただければと思います。
シーラントは歯の溝に限定しておこなわれる虫歯予防法です。
歯が虫歯になりやすい場所は大きく3か所あります。
1つめは「歯と歯の境目」、2つめは「歯茎の境目」
これらは歯磨きとデンタルフロスを併用することでキレイにすることができます。
3つ目は「歯の深く切れ込んだ溝」が挙げられます。
歯の溝にはどうしても歯ブラシの先が届きにくく、虫歯になりやすくなってしまいます。
そこで、シーラントの出番です。
歯の溝の部分をレジンをはじめとしたプラスチック樹脂で埋めることで、歯の溝の部分に汚れがたまるのを防ぎます。
◯歯を削ることはありません
シーラントで溝を埋める(浅くする)と聞くと、「歯を削るのですか?」という質問をされる場合があります。
シーラントはあくまでも虫歯予防ですから、お子様の大切な歯を削って処置するようなことは一切ありません。
痛みもありませんので安心して受診してくださいね。
一番は「奥歯の溝」です。
前歯や犬歯の形は扁平な形をしていますが、奥歯は「臼歯」と呼ばれるだけあって丸くて噛み合わせの部分が臼のように窪んだ形をしています。
そしてその窪みにはさらに無数の細かい溝や凹凸があります。
ただし全体を平たく埋めてしまうと噛み合わせに影響を及ぼすため、細く走っている溝のみ浅くするようにシーラントを施します。
◯前歯の裏や癒合歯に施すこともできます
永久歯の前歯の裏の溝がとても深い場合があります。
また、癒合歯で2本が癒合している部分が顕著で溝になっている場合には、そちらも窪みが虫歯になりやすいのでシーラントを施して虫歯を予防します。
シーラントは歯全体の虫歯予防ではなく、歯の「溝」に特化した予防です。
歯質を傷つけることなく、虫歯になりやすい深い溝を浅くするだけですので、噛み合わせにも悪影響はありません。
虫歯リスクを軽減する上でとても効果が期待できるシーラントは、将来的にもお子様の口腔環境を整えるため非常に有効なむし歯予防法です。
新大阪ひかり歯科クリニックでもシーラントを取り扱っておりますのでお気軽にご来院ください。
休診日のご案内