歯周病は進行すると歯を支えている骨が少しずつ溶けていき、ひどくなると歯が抜け落ちる恐ろしい病気です。
この病気は歯ぐきの中で徐々に進行するため見た目では進行度を確認することが出来ません。
そのため、歯周病の診断や治療をするためには歯周病の検査が必要です。
今回は歯周病の検査方法をご紹介します。
歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなっていきます。
通常2ミリ程度が正常範囲とされているのですが、歯周病が進行することによって歯周ポケットが3ミリ以上と深くなっていき、歯を支えている骨も溶けてしまいます。
そのため、歯周病の進行度を測定するために『プローブ』と呼ばれる器具を使用して、歯ぐきの深さを測ります。
このプローブが深くまで入ると歯周病が進行しているので、3ミリ以上の場合には治療が必要になってきます。
この時出血していると炎症しているサインなので、出血状態も確認します。
歯の動揺度の検査はピンセットで歯をつまんで行います。
正常な歯でもわずかに動きますが、歯周病が進行していくと歯を支えている骨が減ってしまい、歯の動きが大きくなってきます。
動揺度の進行度は次の通りです。
動揺度1 前後に動く場合(一方向)は動揺度1です。
動揺度2 前後に加えて左右にも動くと動揺度2です。
動揺度3 前後左右に加えて上下にも動くと動揺度3です。
歯周ポケットの深さに加えて、歯の動きを測定する動揺度も歯周病の進行を検査するには大切です。
歯の骨の状態は目では確認することが出来ません。
歯周ポケットの深さを測る以外にはレントゲン撮影をして骨の状態がどの様になっているか確認していきます。
歯周病が進行すると骨が減ってしまうので、骨が減少しているか確認していきます。
またレントゲン撮影をすると骨の密度も確認することができます。
骨密度が大きいと白くなり、密度が小さいと黒く見えます。
歯周病が改善してくると、骨密度が増して歯を支えられる様になり、歯の動揺が落ち着いてきます。
歯周病は進行度によっても治療法が変わってきます。
生涯ご自身の歯で美味しく食事をするためにも、気になる方はかかりつけの歯科医に行き歯周病の検査をしてもらいましょう、
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