従来の歯列矯正といえば、金属の装置を歯1本1本に着け、ワイヤーで固定する「マルチブラケット法」が主流でした。
最近では矯正技術の進歩に伴い、歯並びによってはマウスピースを用いる方法も増えてきています。
その中でも国内で最も普及している「アソアライナー」についてご紹介したいと思います。
マウスピース矯正といえば、海外製の「インビザライン」も有名ですが、アソアライナーは日本製のマウスピース矯正法です。
国内の技工所で製作をおこなっており、海外発注しなければならないタイプと違い、歯型採りをした後最短10日程度で矯正治療を開始することが可能。
透明で薄く、審美性も高いため、矯正中だと気づかれたくない方におすすめで、装着の違和感もとても少ない装置です。
従来のマルチブラケット法はさまざまな歯並びや噛み合わせに対応できますが、マウスピースでの矯正は改善できる歯並びとできない歯並びがあります。
【軽度のスペース不足に対応可能】
アソアライナーはマウスピースの圧力で、本来並ぶべき歯列のアーチ上に歯並びを整える装置であり、マイナスディスクレパンシー(歯が生えるスペースが不足していること)が4㎜以下でなければ改善しにくいため適応できないという目安があります。
また、歯の交換時期や歯列の成長期には、歯列の拡大や縮小、乳歯脱落後に永久歯が正しい位置に生えるように誘導するために活用することもできます。
【アソアライナーでは改善が難しい歯並び】
十分な空隙があったとしても、その隙間が大きすぎる場合(4㎜以上の空隙)は歯並びを整えることが難しくなります。またスペースが不足が少なくても骨格的にズレや歪みが大きい場合や、上下の噛み合わせを緊密に整えることは難しいため、適応できる歯並びであるかどうかはまず、歯科医院で精密な検査が必要になります。
アソアライナーは国内生産のマウスピースのため、インビザラインよりも安価で早くスタートできるメリットを持った装置です。
従来品は1ステップごとに歯型採りが必要になっていた方式も、デジタル化により1回の型採りで1ステップ、3ステップ、5ステップの方式から選択できるようになり、患者の負担もより軽減されています。
歯列矯正をお考えの方で目立たない矯正にご興味があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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